698 声の欄は実名TwitterなどSNSもヤフーコメントもほぼ「匿名」だ。匿名を貫く。匿名だから書ける。ある事象に対し、現場を踏まずに、取材もせずに、記事の内容をよく読み込まぬまま、批判する。行ったこともない、言葉も分からない外国のことでも意見をしちゃう。国民が新聞を読まなくなって久しい。声の欄は今も実名だ。批判覚悟だけに、勇気がいる。若い十代の声を特集する曜日もある。自分の名前のもと、思いを書く。新聞社でいう、署名記事。すごい、とあらためて思う。30Sep2022コラム
697 私の兄弟論男3兄弟といえば、かつては、兄貴を見て育った弟たちは皆、同じスポーツをしたものでした。そして、だいたい、弟たちの方が上手い。わが家は野球でした。弟2人は投手経験あり。3人考。優しいがもらく弱い長男やんちゃで交渉上手の二男鋭く統率力勝る三男あくまでも、当家のお話です。29Sep2022子育て、親育て人間考コラム
695 ずっと同じ店を掲載する理由「また同じ店が載っている」「これ前に見たよね」雑誌やタウン誌をはじめ、テレビの全国中継でもよくあることです。地方でよくあるネタは、パンやカフェ、ラーメン、温泉が四天王。毎年の恒例企画でもあります。その中に必ず再掲載店舗があります。なぜか。なぜなのか。理由はいくつかあります。①再掲載(再放送)を読者が喜ぶ。広告クライアントがつきやすい②編集長がその店とお友達③実は広告(編集タイアップ記事)制作側からすると、何より、書く方が楽。実際に取材には行かず(費用がかかるから)、過去の取材で撮った写真や動画を再び使います。私はこの手の取材慣習を使い回し、と若い頃に習い、今も使用します。例えば、離島の観光パンフレットは、もう10年以上も前に撮った料...25Sep2022情報の大切さ広報術コラム
694 山口県での次号豆本ネタ昨日9月24日の書店営業では10店ほどを回り、現場スタッフの皆様とお話しさせていただきました。自著「豆本」では私がすべてをやりますので、当然、書店さんとのやりとりも私が主担当なんです。書店現場の声が私のアイデアの源泉になります。カレー豆本もパン豆本も、現場の皆様に相談し、あるときは美味いお店を聞き、誌面で取り上げたこともありました。「昭和の純喫茶」「喫茶店」これまでも候補に上がったネタが再び浮上しました。しかも、手作りプリンを取材してほしいと。後継者不在や都市再開発、カフェ新店立地などに加え、お店の歴史とともに常連客もまた1人また1人と少なくなっています。まちの喫茶店も時代の流れの中で、さまざまな課題を背負っていると思われます。過去...25Sep2022取材の力コラム
693 食でまちおこしは楽しい、美味しいちゃんぽんも、お好み焼きも、どんな食にも「本家」「本場」というものがあり、その地に暮らし続ける市民も相当なる自負がある。私が取材で必ず聞くのは原材料の仕入れ。農漁業が盛んな土地は鮮度抜群の食材を仕入れることができる。大漁や豊作のときは、おすそ分けがあるかもしれない。食取材の記憶は薄れることがない。●萩のバターチキンカレーが「前の時よりも美味しい」と話したら、ちょうど、甘い萩産タマネギを使っている時期だった。※自著「山口県カレー豆本」掲載●もう10年以上前、筑前大島で食べたちゃんぽんにはミズイカが大量に入っていた。でかい身に驚いた。●椎茸南蛮なる地元グルメを食べたくて、山深い宮崎県西諸塚村への雑誌(九州のムラへ行こう)取材を組んだ。原...25Sep2022食でまちおこしコラムご当地グルメ
692 事業承継(お好み焼き店編)昨日9月24日夜、山口県周南市の有名店「お好み焼き やすきゅう」に久しぶり顔を出した。取材したお店を再び訪ねるのは20代前半、新聞記者時代からのルーティンなのです。この名店は店主さんとのやりとりを楽しみにしているお客様が多い。この日。私がお客様を呼んできたわけではないが、大忙し。父と跡を継ぐ長男、ベテラン配達係さんの3人態勢で大わらわ。そんな中、インタビューを敢行した。「ようやくですよ。客足が戻ってきたのは」とお父さん。コロナ禍の2年間、食べに来られるお客様が激減したと振り返る。「徳山」という街のまちなかにある「やすきゅう」は最近、農村部に定期出店している。まずはその話から。「地域のお客様と触れ合い、いろんな気づきを得ています」「ま...25Sep2022食でまちおこしコラムとっておきの話まちおこし、ひとそだて
691 カレーライスの力豆本5冊を発刊して思うことは、カレーライスの力です。どこのまちにも、美味いカレーがあります。カレー専門店は少なくて、喫茶店やレストラン、食堂がその舞台です。振り返ると、各号の取材でどうしても「カレー」に出合った。カレーライスをはじめ、カレーうどんやカレーパン、カレーピラフ、カレー焼きそばなるものまで私は食べた。23Sep2022豆本シリーズ
690 よくある表現小説は字数を稼ぐ表現方法。引用や例え話、思い出、出身地ネタをどうしても多用してしまう。よくある表現の一つ。主人公(医師の設定多し)が忙しくて、妻との結婚記念日や妻の誕生日を忘れるというシーンがよくある。その場合、だいたい〝世間でいうよか仕事〟。本人は至極悔やむが、きっと妻はまったく気にしていない。夫の仕事への理解というか、夫の仕事に惚れて結婚してることもある。子がいる、子がまだいない設定でも多少異なるが、妻は常に冷静だ。感情的に立ち振る舞っても、クールな心持ち。妻はあっさりと「別にいいよ」。だと思う。23Sep2022コラム
689 定年延長ということは社会人の昼食はとっても大切です。定年延長の今の世は70歳まで日本国民の多くの人が働き続けます。外での昼食が40年以上も続きます。その間、自分の味覚も、一度に摂取する食事の量も変わりますよね。旬ネタがあります。私が勤める「日本経済大学」(福岡県太宰府市)のお隣りの「福岡こども短期大学」の学食に「お子様ランチ」がお目見えしました。450円なり。水曜日限定のお楽しみなり。絵面もよいし、品も多いし、食べるのが楽しくなりますね。お子様ランチには、誰しも、家族との今や懐かしい思い出がきっとあるはず。私も、加齢とともに、過去の記憶が鮮明によみがえります。美 次は必ず食べてよう。調理スタッフの皆様ありがとうございます。※一般の人も利用可能です22Sep2022食でまちおこしコラムとっておきの話
688 拝啓 社内報担当者「わが社は外部委託してるから」「社内報はもうやめたよ」「うちは紙ではなく、PDFやね」社内報を問うと、まあ、いろんな声が聞こえてきそうです。昭和の時代、かつて企業には必ずあった社内報も、今は希少種なのかもしれません。私は父の造船所社内報を見て育ちました。造船ニッポンの絶頂期でした。令和の社内報担当者様につながるか分かりませんが、私の経験を発信します。私は食品会社に約4年勤め、社内報を担当しました。実質、1人で作りました。そこで、元新聞記者の力を存分に発揮できたと感じています。社内報を担当すると、会社の全部署の皆様と仲良くなれます。事務屋であろうが、製造工場を担当する製造部であろうが、ひとの取材で大変お世話になりました。企業は外向けに...21Sep2022広報術コラム広報とは企業広報
687 広報の真髄とは私は、自分が繰り出した広報により「人を動かし、地域社会にお金を回す」ことだと感じている。自著「豆本」シリーズ第6弾の制作が始まった。舞台は福岡県北九州市若松区。取材記者は県立若松商業高校の3年生19人だ。飲食店取材とともに、制作費100万円を集めるため、協賛金のお願いとクラウドファンディングを展開する。題して「若松グルメ豆本」。過去のノウハウが蓄積してきたとはいえ、初めての取材地だけに不安もある。豆本を片手に、若松地区で新たな食べ歩き需要をおこすことができるかどうか。重圧の中、仕込みの作業が静かに進んでいる。先日、在福のテレビ局が取材してくれた。放送を心待ちしている。広報の仕込みこそ、一歩ずつしか進まない。焦る気持ちと重圧、やってや...21Sep2022広報術コラム