433 街と駅との連携会議(上)

遅くなりました。参加して2年もそろそろ終わりにあたり、「街と駅との連携会議」(通称マチエキ会議)について書いてみます。

人口14万人の山口県周南市は、徳山駅前の中心市街地を活性化させるための策をハード、ソフト両面から取り組んでいます。戦後の焼け野原からの都市計画立案、実行が素晴らしく、徳山駅を中心に美しい街路が特徴です。

九州ではほとんど見かけないような街並みで、道路幅が広い。地元市民にとっては当たり前ですが、斜面市街地の長崎市出身の私にとっては新鮮です。

2019年4月、私はタウンマネージャーという職務の公募に受かり、同市でのまちづくりの仕事が始まりました。
49歳11カ月のとき。大学4年で中退して社会に出て、5つ目の仕事になりました。
同会議は、タウンマネージメント会議の下部組織にあたり、一言でいえば、この街のまちづくりのエンジン。さまざまな職種の方が参加して、自由に語り合い、提案をし合います。時にはイベント集客の悩みについても相談します。コロナ対策の実施状況についてもよく話し合います。

毎回20人前後が参加。主役は30、40代。まさに、働き盛り世代です。最近は女性が全体の6割を占めることもあります。事務所は徳山商工会議所です。
■2021年最初のマチエキ会議。まちづくりについて皆でワイワイ語り合います
地方新聞記者時代を含め、この種の実務者会議で、今後のまちづくりを自由に論じ合う機会は見たことがありませんでした。しかも、月2回の開催。この会議に出るたび、九州を飛び越えてよかったと感じます。
今後のまちづくりは、新たな何かを仕掛けたい人が自由に集える場、自由に議論できる場を恒常的に設けることができるかが大切です。
また。少子高齢化がさらに進む社会構造の中で、若者たちがより動きやすく環境を各界の上司、管理職の皆様、地元市役所がどう創り出すことができるか。

マチエキ会議の存在は大きい。「あの場所がある」安心感が光ります。今も新たなメンバーが参加してくれています。

相手のアイデアを否定したり、過去の自慢話に酔いしれるような人はいません。やわらかい雰囲気の中で、あくまでも建設的な議論をできます。

もちろん、課題もあります。
・地元企業、商店街の方が参加しづらい部分もある。よそから来た方の方が多い
・中心部と離島、市内各地区との連携強化
・開催回数の問題
・会議で顕在化した課題をどう対処できるか
・この街の将来の姿の共有
・出席メンバー部署、職種の固定化

私も参加して2年。皆感じるところが多々あります。だからこそ、改善を図りながら、先を見据えた、前向きな議論を進めていくことが必要だと感じます。

SNS情報拡散にも個々人が取り組みます。

情報共有、議論、知恵だし、新たな人を呼び込むための策、新たな提案…。

すべてが大事であり、大切なことです。粘り強い議論の先に、新発想や新連携があると信じます。

1月の2回目のマチエキ会議は、1月27日(水)9:30〜1時間程度、山口県周南市・徳山駅前賑わい交流施設会議室(3階)にて開催します。

マチエキ会議に参加してみませんか?