678 自分史10年

「ずっと、現場で活動したい」。

と願うものの、自分の実力は、見た目の姿の変わりようのように、もう伸びない。

まずそこを認めるー。

組織人にはその組織の大小に関係なく、『定年退職』というゴールと『第二の人生』の再スタートという節目が待ち構えている。

進化よりも老化が進むー。

50代以降の仕事では、自分のスキルの磨き上げ(仕事人生の総仕上げ)を図ると同時に、自分のキャラクター変更も必要となる。

転職人生の私。
新たな職場で過去の実績を振りかざしても、力任せの元気いっぱい路線で勝負しても、もう無理。
そんな自分は自分でも辛い、と感じる。

今振り返ると、この10年間、自分の力の生かし方をずっと模索してきた。

自分が持つのは「取材力」のみ。

2019年4月、「まちづくり広報の助っ人」として独立し、新天地の山口県周南市で仕事を始めた。石油化学コンビナートが工業出荷額1兆円をたたき出し、「出張者の街」であることに気づいた。

「出張者」をターゲットにした豆本創刊号「徳山駅旅グルメ豆本」は2020年4月に発刊した。

同年、出版社「まちづくり広報の助っ人」を立ち上げ、豆本第2弾「山口県カレー豆本」を出版した。

自分の取材力と偉そうにいうものの、実際は行き詰まりを感じていた。

そこで、「豆本」では、読者(消費者)の目線に近い素人さんの力を借りることにした。経験豊富で技術もあるプロよりも、まちづくりに関心のある人を募って、単行本サイズの食べ歩きグルメ豆本を作り始めた。

53歳の私が高校生や大学生、一般社会人と一緒に取材をする。

心から楽しい。

取材現場では、いつもニコニコしているおじちゃん(おじいちゃん?)です。





■豆本第6弾「若松グルメ豆本」の取材がスタート。メディア取材は本当にありがたい