「ずっと、現場で活動したい」。
と願うものの、自分の実力は、見た目の姿の変わりようのように、もう伸びない。
まずそこを認めるー。
組織人にはその組織の大小に関係なく、『定年退職』というゴールと『第二の人生』の再スタートという節目が待ち構えている。
進化よりも老化が進むー。
50代以降の仕事では、自分のスキルの磨き上げ(仕事人生の総仕上げ)を図ると同時に、自分のキャラクター変更も必要となる。
転職人生の私。
新たな職場で過去の実績を振りかざしても、力任せの元気いっぱい路線で勝負しても、もう無理。
そんな自分は自分でも辛い、と感じる。
今振り返ると、この10年間、自分の力の生かし方をずっと模索してきた。
自分が持つのは「取材力」のみ。
2019年4月、「まちづくり広報の助っ人」として独立し、新天地の山口県周南市で仕事を始めた。石油化学コンビナートが工業出荷額1兆円をたたき出し、「出張者の街」であることに気づいた。
「出張者」をターゲットにした豆本創刊号「徳山駅旅グルメ豆本」は2020年4月に発刊した。
同年、出版社「まちづくり広報の助っ人」を立ち上げ、豆本第2弾「山口県カレー豆本」を出版した。
自分の取材力と偉そうにいうものの、実際は行き詰まりを感じていた。
そこで、「豆本」では、読者(消費者)の目線に近い素人さんの力を借りることにした。経験豊富で技術もあるプロよりも、まちづくりに関心のある人を募って、単行本サイズの食べ歩きグルメ豆本を作り始めた。
53歳の私が高校生や大学生、一般社会人と一緒に取材をする。
心から楽しい。
取材現場では、いつもニコニコしているおじちゃん(おじいちゃん?)です。
■豆本第6弾「若松グルメ豆本」の取材がスタート。メディア取材は本当にありがたい
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