「山口県パン豆本」のパン取材記事を初ライターの皆様が書いてくれています。
その日のうちにデスクの私に原稿を上げてくる点は素晴らしい。なかなかできぬこと。新聞記者みたい。
さあ、1番大事なのは書いた記事の内容。
私は現場取材にも同行。でも、まあ、1発で原稿が通ることはまずない。正解の記事がないだけに、また難しい。
豆本では、どう書いてもよい。
一昔前のように怒鳴りはしない。ご安心を。
思いをはせてほしいのは、世の中にあまた本がある中で、1冊300円のパン豆本を購入する読者がどんな情報を欲しいのか。
・なぜ美味いのか
・店主の生きざま
・お店づくりに懸ける思い
・挫折や転機のこと
・さらなる夢
地域の名店を紹介する豆本を応援したい読者もきっといる。
きのう2月5日に訪問した「シェ ラミジョ」(山口県光市)の戸嶋利雄シェフはパン製造の傍ら、小麦と自家製酵母の特徴を詳しく教えてくれた。
「聞かん坊の自家製酵母がよい働きをしてくれる。パンの美味しさも大事だが、私は『感動』を与えるパンを作りたい」
経営者の姿をどう文章化するか。
取材記事って難しい。でも、楽しい。
自分の感性に基づくポエムやコラムではなく、美味しさの秘密に迫る文言をどうひねり出せるか。
売価のついた本物の雑誌に署名記事を書くことを繰り返すことにより、自らの取材力、文章力が飛躍的に増す。
取材は、人の心に飛び込む勇気がいる。
記事は短く簡潔に分かりやすく。
発刊までにはまだ時間がある。
いかん、私の文が長い。
■美味いパンが並ぶ。フランス帰りのシェフが創意工夫のパンを作りだす=山口県光市、「シェ ミラジョ」
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