695 ずっと同じ店を掲載する理由

「また同じ店が載っている」
「これ前に見たよね」

雑誌やタウン誌をはじめ、テレビの全国中継でもよくあることです。

地方でよくあるネタは、
パンやカフェ、ラーメン、温泉が四天王。

毎年の恒例企画でもあります。
その中に必ず再掲載店舗があります。

なぜか。
なぜなのか。

理由はいくつかあります。
①再掲載(再放送)を読者が喜ぶ。広告クライアントがつきやすい
②編集長がその店とお友達
③実は広告(編集タイアップ記事)

制作側からすると、
何より、書く方が楽。

実際に取材には行かず(費用がかかるから)、過去の取材で撮った写真や動画を再び使います。

私はこの手の取材慣習を
使い回し、と若い頃に習い、今も使用します。

例えば、
離島の観光パンフレットは、もう10年以上も前に撮った料理写真(郷土料理)を今も実際に使っています。

皆おかしいと思っても、変えません。

自著「豆本」は毎号、飲食店に行き、取材をしています(コロナで取材不可の場合を除く)。取材記者は高校生や大学生、一般社会人による素人チームで、皆ワイワイ楽しみながら実食をしています。

旬のネタを発掘、誰よりも早く書きたいと思います。それが何よりの楽しみ。

プロの取材者としての基本であり、原理原則だと感じます。

現場に行かずして、記事を書くことなかれ。

私も振り返ると、事件事故のときの電話取材は嫌でした。現場に行かず、記事を書くことがありました。

同じ店を載せるにしても、再度、ちゃんと時間もコストもかけて取材すべきです。

プロゆえに、大事なことを見逃すことがあります。

私自身、豆本取材に参加する素人記者さんに多くのことを教えてもらってます。