301 なぜ取材が来ないか

報道各社は「万能の神」ではない。
経営が良い会社もあれば、そうでない社もある。部数や広告収入など経営環境は悪化の一途。コロナ禍が追い打ちをかけた。

ということは、取材出張経費が潤沢にある社もあれば、そうでない社もあるということ。取材に行くかどうか、さらに、選別されることになる。

取材記者は「人」。
若手や中堅は「社会正義」の熱き心を持ち、現場を駆け巡る。
ベテランは豊富な取材経験を基に深みのあるコラムや連載を執筆する。

報道記者ー。
総じて言えることは、おもしろいことには即反応するが、そうでないと動かない。広告がらみの記事を嫌う。

現場を張る新聞記者であるかぎり、良いネタ、旬の話題には飛びつく。もちろん、本筋の事件事故は大好物だ。

まちづくりや企業広報で取材してほしいトピックスがあり、公的専門家の指導を仰ぎ、ニュースリリースを書いたのに、記者発表後も、リリース投函後も、その後も報道機関が反応しないことがある。また、書いてもらっても、あいさつ程度の小さい扱いも。

それは、ネタがおもしろくないから。
新聞記者が世に広めたい、読者に伝えたいと全く感じないから。

記者を動かすには、ネタのおもしろさが1番大事。これに加え、こちら側が全身全霊、真剣に対応しないといけない。

最後に、わが街、山口県周南市のトピックスを1つ。

コロナで苦しむ飲食業の皆様があす7月1日より、徳山駅前の空き店舗を活用して、お弁当の共同販売所を新たに設ける。目の前には山陽新幹線徳山駅、大企業の支店・営業所がズラリ。かつて人気だった〝徳山駅弁〟の復活を望む声も根強い。

これはウケます。1日の夜ニュース、2日付新聞各紙の記事が楽しみ。稼ぎ続けるためにも、マスコミ報道の応援を背に、魅力ある〝駅近弁〟を私も応援し続ける。

ブログを読んでくださり、ありがとうございます。







■昨年8月に初開催した「徳山駅新幹線撮影会」には大勢の記者さんが駆けつけてくれた。同駅は急カーブゆえに、16両全車両を撮ることができるポイントがあることで有名。カーブ走行の新幹線を親子で撮影する企画が話題を呼んだ