764 もう1年

「山口県酒豆本」(豆本5作目)を発刊して間もなく1年になりました。
大学生編集長を務めた畠本拓実氏は萩の「東洋美人」澄川酒造場で蔵人として活躍しています。
取材に参加した大学4年生のみんなが、それぞれの社会人生活を踏み出し、1年が過ぎようとしている。実社会に出て、今何を感じているのだろうか。

3月末発刊を目指し、福岡県立若松商業高校の3年生19人と一緒に「北九州若松グルメ豆本」(豆本6作目)を制作しています。
クラウドファンディングにも取り組んでいて、元記者たちに応援メッセージの寄稿を呼び掛けています。

3人からコメントが届きました。
これがまたなかなか興味深いです。

自分のよさや自分の故郷の強み、また家族のことが近すぎて感情的になりすぎてよく見え
ないように、私も自分の活動のことや、自分の媒体「豆本」の社会的価値が正直よく分かりません。

○…豆本の面白さは、制作に関わるスタッフのほとんどが地元の人たちというところです。東京からカメラマンさんやライターさんを雇っているわけではなく、地元で働く人たちや学生がカメラを持って撮影をし、メモとペンを持って文章を書いています。私もそうでしたが、地元の人が意外と知らないお店を多く掲載しているのも豆本の面白いところだと思います。

○…豆本の取材では普段の生活とは違う視点で地域を見ることができるので、今まで気にもしなかったようなことについても考えるいい機会になりました。何かの魅力を伝えるということは、自分自身の感性を磨くことにも繋がるんだなと実感しました。

○…豆本の取材をすることで、今まで知らなかった自分の地域の美味しい食べ物を知るきっかけになりました! また、普通の高校生では、あまり経験することのないであろう取材体験やPR動画撮影、ラジオ出演などをさせて頂き、本当に良い経験になったし、最高に楽しかったです!

かつて豆本にかかわった若者から。うれしい応援メッセージだし、豆本をやり続けて本当によかったと思えました。LINEで文章が届くたび、クラウドファンディングの文面を差し替えています。

それが楽しい。
私なりの人材育成術です。

残り14日。
広報強化に努めます