マスメディアの功罪を考えるとき、どうしても紋切り型の報道に陥る。毎年同じようなことを取材し、初めて報じるように仕立てる。
実際に、私もそれをやってきたので、よく分かる。
その一つにカリスマを作りたがる、癖がある。
どうしても、その人だけを〝個性化〟というか、さらに〝神格化〟して報道する。
それだけすごい人なんですと。
たしかにそうなのかもしれない。
しかし、なぜなのか。
理由は簡単、取材が楽だから。
1人を取材するとき、その家族にもスポットを当てつつ、恩師や級友が出てきて、地域の学校での講演など、だいたいパターンが決まっているのだ。
普通に頑張る人は取材しないが、公的な受賞や団体の長はものすごく、取材しやすい。
また、被取材者(取材を受ける人)も、取材慣れしている強者が多い。さらに取材しやすくなる。
私の「豆本」には高校生や大学生が取材に参加している。
私は、皆一人一人が主役という認識。
取材対応がうまい子も、そうでない子も同じ取材チームの仲間です。
あえて、カリスマを作りたくはない。
皆がカリスマでいい。
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