772 発症の前と後の読後感想

サッカーをしている小5の二男のために講読紙を破り、見せてみた。破った、有名プロサッカー選手の〝人もの〟だ。食いつくかと思ったが、二男はさっと見ただけだった。

「大動脈解離」発症から手術、加療、入院19日を経て昨日無事帰還した私。
この人ものを読んでみて思ったのは、過去話が多いこと。

病の前はそんなものだと理解したのだが。

この新聞社が読書に伝えたいことは、今後の日本サッカーは行方だ。この若手選手が中心になり、どんな未来サッカーををたに創るという提案記事のはずだ。この選手が推すベスト11も知りたい。

記事にある、昨年のサッカーワールドカップベスト16や小学生時代の思い出、J 1デビュー時代の思い出話は、私はいらないと思う。

きっと既報だ。
無難なまとめ記事に映る。新事実がない。

ヨーロッパで活躍する日本代表選手なのだから、日ごろのリーグ戦の中で、サッカー日本代表に何が足りないか、逆に何が強みか、自分ならどんなチームを作るかなどを取材の中で引き出してほしい。

私も元職なので、長物のとき、行数を稼ぐため、どうしても、過去の歩みやエピソードを書き込んでしまう癖はよく分かります。

ただ、もう世は令和。

サッカーの場合、海外からの公式Twitter(短い動画)や有料チャンネルの国際放送が当たり前。

現場の若手記者や中堅が年配記者の悪いところをまねないでほしい。

若い読者はさらに減っている事情もある。

もっともっと、好きに取材して思う存分に書いてほしい。

私も気をつけます。