実際にその地に住んで、まちづくりにかかわり強く思うことは、地方の地域社会は「変わろうにも変われない」厳しい現実だ。
皆熱い思いはあるが、いざ組織としてはうまく機能せず、新たな試みもやるにはやるが、長続きしない。
上場企業のように、単年度で結果を求めすぎる傾向も目につく。
向こう10年、20年のことを考えると、やはり、政策立案段階で、20代、30代の意見をきちんと反映させ、今を生きるやる気と今後の責任感を植えつけたい。
地方都市のご事情は似通っている。
◎同じ人、同じ組織、同じ発想
◎自分の代はこのままで生き抜ける無責任さ
◎公の職場からの天下り
◎新たな力が勃興することへの警戒心
◎老後、わが子がわが土地にいない寂しさ
だから、結論、変わらないのが1番となる。
自分の姿が分からなければ、外の人に聞く。都会で活躍する同級生でもよいし、なんなら、わが息子、娘でもよい。
「ふるさとがどうみえているか?」
「未来はあるか?」
コロナ禍は弱肉強食の世界観を新たに生みだした。過去最高益ぐらい稼ぎまくった事業とそうでない事業を浮き彫りにした。
私は手のひらサイズの食べ歩き本「豆本」を作っている。ペーパーレスの時代になり久しいのに、「本」は案外売れている。山口県内の書店の多くは前年実績を上回った。
わが国は地方も都会も人口が減り続ける。個人客の多様なニーズを見据え、小さい取り組みを年間を通して豊富に展開し、地域の真の魅力を発信していきたい。
そのためには、情報発信者がいつもの人では無理だ。市民自らが自分たちが楽しいことをやる方が好ましい。1回限りでもよい。同じ趣味を持つ、好きな人同士のSNSは、今や、ものすごい情報拡散力、集客効果を発揮する。
山口県周南市の「萌えサミット」はその好例だ。
主催する人がしかめったらの悲壮感ではなく、ニコニコしているのが大事。
さて、年度末の私の決意。
「豆本」は地域の小さい、隠れたよいところに光りを当てる新たな広報媒体。今後、10年をかけて、豆本を軸に豆講演、豆マルシェ、豆動画、豆学校などを展開していきます。
「株式会社」を作ります。
後継者に譲るためにも。
豆本は、公平性を気にする分、総花的な情報発信となる行政や観光組織とは異なる独自の情報発信をします。
その成否のカギは、「私」のスキルやノウハウではなくて、観光客や消費者が1番欲するネタ(情報)をつかむこと。
だから、最初はカレー、パン、ラーメンなんです。
軌道に乗れば、やりますよ、「歴史」を。私はかつて考古学者を目指したのです。来年度は「自然体験」豆本を必ず作ります。
そこを分かってくれる地域や企業とスクラムを組み、強力な突進力の下、地域活性化に挑みます。
■「豆本」発刊スケジュール
夏 福岡県古賀市グルメ豆本
秋 山口県ラーメン豆本
来年春 瀬戸内5県みなとレトロ豆本
自然体験豆本
楽しい美味しい美しいが人の心を動かす
■「山口県パン豆本」の取材が進んでいます。4月15日発刊
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